<告知>
■第1回 紙話紙和「廃盤見本帳展」
◾️日時:2019年5月18日(土)
開場:14:00 開始:14:30 終了:16:30
◾️会場:BOOK LAB TOKYO
東京都渋谷区道玄坂 2-10-7 新大宗ビル1号館 2F
◾️参加費:1620円(ワンドリンク付き)
■お土産:当日使用する色々な紙の名札で缶バッチをお作りします。
<密着ルポ>
インタビュー
紙話紙和とはいったい何なのだろうか?
ひとつのタイトルに「紙」が2個も入っている
このイベントとはいったい・・
「紙話紙和」の発起人サンバレー オニオンスキン氏に
このコアな集まりについて聞いてみました。
記者:しゃちょーさん
しゃちょーさん:
はじめまして、
紙話紙和ルポ担当のしゃちょーさんです。
サンバレー オニオンスキン(以降 オニオンスキン):
こんにちは。「紙話紙和」発起人の
サンバレー オニオンスキンと申します。
しゃちょーさん:
サン?・・・バレー?・・・オニオン??
オニオンスキン:
紙の名前なんですよ。
言うなれば「紙話紙和」に参加する際の裏垢、
「紙和名」です。参加されたメンバー同士が
その日だけの「紙和名」で呼びあえたら楽しいな、
と思ったんですよ。
しゃちょーさん:
は?? 紙の名前・・・?ですか?
オニオンスキン:
はい!
紙の名前で互いに呼び合えると楽しくないですか?
紙を擬人化させて、その紙のイメージで自分を演じ
るんですよ。自分が「紙」になれるんですよ!!
最高でしょ?
しゃちょーさん:
すみません。。一体、何をおしゃっているのか・・・
しゃちょーさん:
「紙話紙和」について教えていただけますか?
オニオンスキン:
はい。「紙話紙和」は ”紙” について「知りたい」
「触れたい」「描いてみたい」などの好奇心を満たして
くれる場所なんです。そして ”紙” に興味を持つ人達が
集い、繋がり、経験し、学び合うことが目的です。
しゃちょーさん:
なるほど。紙好きな方々が集まるんですね。
定期的に東京で開催されるのですか?
オニオンスキン:
開催場所や日時などに制約を設けていません。
“紙“ に関心がある人達が集まって、
お互いの 「紙好き」 を尊重しあえれば、
いつでもどこでも 「紙話紙和」 だと思います。
しゃちょーさん:
オニオンさんが主催ではないのですか?
オニオンスキン:
「紙話紙和」はどなたでもできると思います。
紙好きさん同士、自由に紙話紙和(シワシワ)して頂きた
いですね。
しゃちょーさん:
「廃盤見本帳展覧会」について詳しく教えてください。
いったいどういった展覧会なのですか?
オニオンスキン:
廃盤になった紙の見本帳を皆さんと一緒に楽しもうと思
っています。特に30年から40年前、1980年代頃に作られ
た紙の見本帳が面白いんですよ!
昭和のキャッチコピーがチンプンカンプンなんですが、
思わず笑ってしまうんです(笑)
たとえば「字遊紙」という英文字を切り刻んだ紙片が抄
き込まれた、すごいインパクトの紙があったんです。
この見本帳のメインキャッチが、
「字遊紙はおおぜいが話しを 飛び交わすテーブル
と思っております。」
デカデカとそのコピーがドカーンって書かれてて。
「思っております。」って言われてもなあ・・・(笑)
「はあ・・そうなんすね・・。」って感じで。
今じゃこのシュールな面白さが、ジワジワと来るんです
けどね。(笑) 気持ちの変化が全然湧き起こらない、
本来のコピーの目的と真逆な見事な作品ですね。(笑)
しゃちょーさん:
「廃盤見本帳展覧会」は他の地方でも開催しますか?
オニオンスキン:
してみたいですね!
みうらじゅんサンの「いやげもの展」みたいに。(笑)
僕自身は紙そのものの楽しさを伝えていくことを目標に
していますが、こういった見本帳や紙加工や製紙技術や
職人さんの加工技術など、紙周辺も含めて面白がって頂
ければとても嬉しいですね!
次回はいよいよ「紙話紙和 廃盤見本帳展覧会」の潜入レポートです。
お楽しみに!!
紙話紙和vol.1レポート
記者:しゃちょーさん
いよいよ5月18日がやってきた。
紙ファンが集うコアオフ会
「紙話紙和」がついに開催される。
いったいどんな方々が集まっているのだろうか。
かつて見たことのないイベントに
期待と不安を胸にして、会場に向かいました。
会場へと繋がるエレベーターを前にし、
胸の高鳴りを覚えました。
「自分は紙ファンの方々に
受け入れてもらえるのだろうか?」
会場のBOOK LAB TOKYOは
とても明るい雰囲気の本屋cafeでした。
「こんなオシャレ空間ならきっと参加される
紙ファンもオシャレさんなのかな〜。」
と、改めて自分が着て来た服に後悔。
「うおぉぉ!すでに沢山の紙ファンが!」
机に配置された
廃番になってしまった紙の見本帳を
観て回られています。
そして、あちらこちらで
クスクスと笑い声が
聞こえて来ました。
ツッコミどころ満載のコピーが
あちらこちらで
笑いを誘っているようです。
「あ!オニオンさんだ!」
と、彼に近づいていくと
「今日は”コニーラップ”なので
”コニーさん”と呼んでください(怒)!」
と一蹴されました。
確かに、彼の胸には
「コニーラップ ブルー」
という紙の名前であろう名札が
ぶら下がっていました。
「紙話紙和」参加者には
名札の紙を用いた紙の缶バッチが
お土産として用意されていました。
この缶バッチ作成コーナーにも
紙ファンの皆さんは
列をなして並んでおられました。
「なるほど!これはカワイイ!!」
そう思った時、
私自身が紙の魅力に気付きはじめたことに、
気づいたのです。
廃盤見本帳展覧会を堪能し、
次のコーナー「紙話紙和座談会」が
始ろうとした時、
目の前のスクリーンには
「脱出クイズ」!?
の文字が映し出されました。
なんと、問題は先ほど展示されていた
廃番見本帳からの出題。
「あれ!?コレなんだったっけ!」
「こんな感じでしたよねー笑」
テーブルごとのチームが
アレだ、コレだと記憶を辿り
答案用紙に答えを記入していました。
わきあいあいとしたテーブルワークの後は
「紙話紙和座談会」が始まりました。
・あなたの想い出の紙は
・最近気になる紙/紙製品
・紙話紙和に期待する事
といったテーマで各テーブル座談会。
2時間という時間はアッというまに流れ、
紙ファン達のコアオフ会「紙話紙和」は
拍手に包まれながら終了しました。
参加者のおひとりが次のように語っておられました。
「紙ファンとして参加するのに緊張していました。
だって、そんなに紙に詳しくないし。
でも、紙はなんだか好きです。
触っていて気持ち良いし。
今回、紙話紙和に参加してみて
本当に楽しかったです!
次の紙話紙和にも来たいです!」
そんな声を多数聞くことができました。
そして、参加された紙ファンの皆さんが
終始ニコニコとした表情だったのが
とても印象的でした。
そしてそんな様子を見ていた
コニーさん(オニオンさん)の
目に宿る光は
次回の紙話紙和を見据えたモノに
違いありません。
そう確信しつつ、私はお土産に頂いた
紙缶バッチを胸にしっかりと留めて
まるで紙ファンであることを
誇るかのごとく
渋谷駅へと歩きだしました。
(おわり)